
ヨガは学べば学ぶほど奥が深く、実践をすればするほど「もっと自分で勉強してみたい」と感じます。今は、ヨガに関連した動画やオンライン講座もたくさんあるので、スクールに通えなくてもヨガを楽しむことは可能です。そしてインターネットで検索すればヨガに関する情報はすぐに見つかります。動画やインターネットは手軽に情報をインプットするのには向いていますが、ヨガの全体像を理解してより知識を深めるためには、本で学ぶことを強くおすすめします。
この記事では、ヨガの学びを深めたいけどどうやって勉強すればいいか分からないという方に、実際に私がヨガ指導とセルフプラクティスのために学んだ本をベースに、Yogiのおすすめ本を紹介します。ヨガをはじめたばかりの人にまず読んで欲しいおすすめ本を厳選しました。(私の個人的な好みとヨガスタイルに偏りがありますので、ご了承ください)
こんな人におすすめ
- ヨガの学びを深めたい
- 家でヨガの練習をしたい
- 自分に合ったヨガの流派のおすすめ書籍を知りたい
ヨガの学び方
ヨガの学び方にはいろいろな方法があります。スクール、通信講座、YouTube動画、書籍など。特に最近ではいろんな動画が見れるようになって、インターネットで検索すれば様々な先生のヨガレッスンが無料で受けられます。たくさんの知識をつけようと思えば、書籍を買ったり動画サイトでヨガ哲学やアーサナを勉強することも可能です。

でも、知識ばかり集めるコレクターにならないように気をつけましょう。
アシュタンガヨガでは知識をつけることよりプラクティス(実践)を重視します・本当の気づきを得るためにはとにかく実践すること。練習を通じて初めて知識が自分のものになると考えます。
アシュタンガヨガとは99% のプラクティス 、1%の セオリー
アシュタンガヨガ創始者シュリ・K・パタビジョイス
古典的なヨガの考え方によると、ヨガの目的は、本当の自分の本質に気づくこと。ヨガの学びを本当に深めたいと思ったら、自分に向かい合って自分で練習する時間を作ることが大切・・・そんな中で正しい方向にガイドしてくれる指導者に出会えた方は恵まれていると思います。近くに指導者がいない方も、一番の指導者は自分自身です。本は自分でヨガを深めようと思った時に、その知識や方向性を補完してくれるサポート役・そんな位置付けでしょうか。
なぜヨガの経典を読むべきか?
ヨガスートラ・・・ヨガ指導者の養成学校では必ず勉強する経典です。けれど、いきなりヨガスートラを読んで理解しようとすると必ず挫折してしまいます・・・(私も挫折しました)ヨガ指導者として「ヨガスートラを読んで、理解しなければ」という焦りがありました。しかし最近では、ヨガスートラを本として読むことを目的としてはいけない、と思うようになりました。今までの私は本を読んで知識をつけることが目的になっていて、本当にその経典から学ぶという気持ちで向かい合っていないことに気づきました。
ヨガの経典は1節を理解するのは簡単なことではありません、実生活での毎日のプラクティス・仕事人としての実践を通して初めて経典の意味を自分なりに解釈できるようになるのでは、そんな気持ちで、今は焦らず解説本に向かい合うようにしています。
特にヨガスートラは、翻訳者によって訳し方や言葉の使い方が違うので、何冊か読んで自分に合った解説本を見つけるのが良いと思います。
私が選ぶ1冊 Best of the Best
もし私が一冊だけ本を選ぶとしたらグレゴール・メーレ先生の「アシュタンガ・ヨーガ実践と探求」を選びます。
パタンジャリ先生の「ヨガスートラ」やアイアンガー先生の「ハタヨガの真髄」も王道としては外せないのですが、私はこのグレゴール先生の本を初めて手に取った時、その論理的、科学的そして実践的な指導方法に感動しました。グレゴール先生の本では、一つ一つのアーサナの考え方を身体構造から科学的に分析し、安全なやり方でプラクティスを進めるための実践方法が詳細に記されています。ヨガの練習が大好きな人にとっては、素晴らしい技術書であり哲学書だと思います。家でヨガをセルフプラクティスするためのガイドブックというべき一冊だと思います。(アシュタンガヨガ・プライマリーシリーズのアーサナの解説書です)
グレゴール先生の本はすでにかなりマニアックな領域ですので、ヨガをこれから始めたい、ヨガに興味があるという初心者の方はまずはこちらをおすすめします。
ヨガが初めての方におすすめの本
自分にあったヨガスタイルの見つけ方
自分に合ったヨガを見つけるためには、実際にいろいろなヨガスタイルを自分で経験してみるのが一番です。そして一つの流派やヨガスタイルだけにこだわる必要はありません。年齢や季節、1日の時間帯によっても私たちの心と身体の状態は変化しています。その日、その時の自分にあったヨガスタイルを取り入れて、心身のバランスを整えていくのが大切です。陰陽論の考え方では、アクティブな陽と静かな陰、全ての物事はその両面をもっていると考えられています。どちらか一方だけという存在はありません。ヨガも一緒で、自分に必要な陽の要素、陰の要素を組み合わせていくことで、自分なりのヨガスタイルが見えてきます。
おすすめ書籍一覧
【解剖学】おすすめ本

解剖学の本は、図解されているものがおすすめ!レイ・ロング医学博士のYOGA アナトミー図解シリーズは大判で、図が多くわかりやすい。

【ヨガ・スートラ】おすすめ本

一度は挫折するヨガ経典「ヨガスートラ」。私は「インテグラル・ヨーガ」で全体を通し読みした後、佐保田先生の「ヨーガ根本経典」の解説で学んでいます。「ヨーガ根本経典」には「ヨガスートラ」と「ハタヨガ・プラディーピカー」両方が入っているのでお得感があります。(残念ながらもう新品では買えないようです・・・)
【バガヴァッド・ギーター】おすすめ本

持ち歩きに嬉しいコンパクトな上村勝彦先生訳の「バガヴァッド・ギーター」。
【ヨガ思想・叙事詩】おすすめ本

叙事詩は長くて手が出せないけど、こちらの現代版「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」はお手軽!インドの叙事詩を楽しく読んでみたい方向け。
【呼吸法】おすすめ本

呼吸法の極意。「ゆっくり吐くこと」。サラッと読めます・・・が呼吸法は本だけで学ぶのは難しい。実践&指導者に教わりましょう。
【瞑想】おすすめ本

「瞑想入門」まずは瞑想を初めてみたい人向け。サラッと読めます!
【瞑想】おすすめ本

ジョン・カバットジン博士「マインドフルネス低減法」の8週間プログラム、具体的な実践方法がわかる1冊!マインドフルネスはこの一冊から。
【アーユルヴェーダ】おすすめ本

ディーパック・チョプラ博士の「パーフェクト・ヘルス」。アーユルヴェーダを現代の生活に合わせて取り入れたい方へ。

【アイアンガーヨガ】おすすめ本

アイアンガーヨガを極めたければ「アイアンガーヨガ・完全マニュアル」持ち歩ける代物ではないですが、写真が豊富でポーズのアライメントを学ぶのに最高の一冊。
【アシュタンガヨガ】おすすめ本

グレゴール先生の「アシュタンガ・ヨーガ実践と探求」Yogiのお気に入りの1冊です。アシュタンガヨガを深めたい人へ。
デヴィッド・スヴェンソン先生の「プラクティスマニュアル」も1ポーズ、1ページのリング式ファイルになっているので、練習しながらみるのにピッタリ!
【陰ヨガ】おすすめ本

陰ヨガの日本語版の本は少なく、サラ・パワーズ先生の「インサイト・ヨガ」はマインドフルネス瞑想についても詳しく書かれていておすすめです。英語版ならポール・グリリー先生の「yinYoga」がおすすめ!

【リストラティブヨガ】おすすめ本

「リストラティブヨガ」ならジュディス・ハンソン・ラサター先生の1冊。リストラティブヨガに必要なプロップスからポーズまで詳しく書かれています。
【ムドラー】おすすめ本

マニアックすぎて見るだけで楽しい「ムドラ全書」108種類!
まとめ&アクションプラン(ToDoリスト)
- 動画やインターネットの断片的な知識だけでは不十分。体系的な知識を得るためには本を読むのがおすすめ
- 近くに指導者がいない方でも、本はヨガの知識や方向性を補完してくれるサポート役になる。1番の指導者は自分自身
- 本だけの知識では、十分ではない。プラクティス(実践)を継続することが重要。アシュタンガヨガとは99% のプラクティス 、1%の セオリー
- ヨガスタイルは一つの流派にこだわる必要なし。その時の自分に合ったヨガスタイルを見つけるのが良い。
- Yogiが選ぶヨガ本1冊はグレゴール先生の「アシュタンガ・ヨーガ実践と探求」
Yogiの一言
私は、物を増やさないためになるべく電子書籍の購入を心がけています。電子版の方が、スペースも節約できて通勤中や旅行中も持ち運びができるからです。そんな私もヨガ本だけは紙で買うと決めています。その結果、本棚がヨガ本だらけになってしましましたが・・・
特に解剖学やアーサナなどの図解されている書籍は、電子版だと見づらい・・・!のです。本の良さは、パラパラめくっているだけで楽しめるところです。本を読むというより「いろいろなアーサナの図鑑を楽しむ」「ヨガの経典を開いてインスピレーションを得る!」そんな使い方もあるのではないでしょうか。

ちなみに2100種類のアーサナ本もあります!
