
ヨガとは?
ヨガをするゴールは、心が外のものに執着していない状態、外に探し求めるのでなく、自分自身の中にモークシャ(本当の自由•幸せ)を見つけることで、何かを探している自分自身から自由になること。生きているものには全て自分の役割(ダルマ)があり、自分の欲で精一杯な生き方ではなく、世界に対して自分の役割を見つけること、正しい選択が出来るようになるために心を整えて行くのがヨガである、とヨガの経典にはうたわれています。ヨガが生まれたのは今から4500年も昔にさかのぼり、口頭で伝えられてきたヨガは紀元後500年頃に「ヨーガ スートラ」という形で聖者パタンジャリによって経典にまとめられました。ヨガは「あらゆる苦悩から自由である生き方」を模索してきた道であり、自分自身を見失いがちな現代の私たちも多くを学ぶことができます。
「ヨーガ チッタ ブルッティ ニローダハ」「ヨガとは心の作用を静かに収めるものである」(ヨガスートラ1章2節)
瞑想 とは?
私たちは多くの場合色眼鏡をかけて世界を見ています。それは自分の過去や他人の価値観、社会の常識、こうあるべき自分という他人の物差しで生きているということです。瞑想をすることの目的は、この心の固定概念を取り払って、まっすぐな心で世界を見ること。そしてありのままの自分を価値判断をせずまっすぐに見ることです。本当の自分自身を生き生きと生きるため、自分という存在が可能性のかたまりであり、世界に貢献できるユニークな存在であるということを、瞑想を通して学んでいきます。パターン化された思考を繰り返している限り、人生を変えることはできません。自分の自由意志でクリエイティブに考えることができるようにするために、まずは心の作用(動き)を収める(ヨーガ・チッタ・ブリッティ・ニローダハ)これを行っているのがヨガであり、「ありのままに見る」ための観察対象としてまずは自分の身体から整えていく、そして自分の呼吸、自分の心を見ていきます。自分らしい創造性にあふれた、生きたい人生を生きるための一つの方法が瞑想であり、ヨガが目指しているゴールです。
マインドフルネス とは?
今この瞬間に意識を向けることで、自分の認識力を高めていく瞑想の手法です。多くの場合、私たちは過去や未来の心配事に囚われて今目の前にあるものに100%集中出来ていません。
その効果は、医学的•科学的にも実証されていて、ストレス低減の観点からビジネスの世界でも広く取り入れられています。
ヨガの目指す8段階-八支則
ヨガと筋トレ・ストレッチは何が違うの?
ヨガと筋トレやストレッチの1番大きな違いは、ヨガはヨガ哲学に基づいていることです。ヨガのアーサナ(ポーズ)は本当の自由•幸せを見つけるためのヨガ哲学の一つのステップであり、鍛錬を積み重ね、身体を動かすことで、集中し、瞑想、悟りに入って行けると考えられています。ストレッチが、身体に解剖学的にアプローチしているのに対し、ヨガはヨガ哲学をベースにカラダと心の両方にアプローチします。ヨガ哲学の考え方は私たち日常生活にも取り込み役立てる事ができます。
スティラ スッカム アーサナム「坐法は安定していて快適でなければならない」(ヨガスートラ2章46節)
アッビヤーサ ヴァイラーギャビャーン タン ニローダハ「これらの心の作用は修習と離浴によって死滅される」(ヨガスートラ1章12節)
プラティパクシャ・バーヴァナ「逆転の発想、視点を変える事でポジティブに捉える」(ヨガスートラ2章33節)
ヨガをすると何がいいの?
毎日続けることによって、少しずつカラダと心に変化が現れます。自分の身体と心に向き合えるヨガは毎日の心地よい習慣となります。他にも様々な効果が期待出来ます。
- ダイエット•シェイプアップ
- 柔軟性アップ
- 集中力アップ・感情コントロール
- ポジティブなマインドセット
- ストレス解消リラックス
ヨガはどんな人に向いている?
年齢、性別の制限なく、誰でもどこでもヨガマットがなくても、小さなスペースさえあれば出来るのがヨガの素晴らしいところです。ヨガは「こうあるべき」と、一つの型に当てはめることはできません。人と比べず、自分にとって最も必要なやり方、効果的なアプローチを探究していくプロセスです。ヨガは私たち一人ひとりが、自分の身体と心に向き合う時間です。
体力に自信のない方でも、少しずつ継続的・長期的に取り組むことによって、徐々にカラダの可動域が広がり柔軟になっていくのを楽しむことができます。
ヨガにはどんな種類があるの?
ヨガには30種類以上のさまざまな種類があると言われています。ヨガのスタイルによって目的や得られる効果も異なります。
ここでは初心者の方におすすめな4つのヨガの特徴をまとめました。

これらの現代のヨガのほとんどがハタヨガがベースになっています。
ハタヨガとは、アーサナ(ポーズ)、浄化法、呼吸法で身体のバランスを整え、瞑想のプラクティスを通して精神的な悟りを目指す古典的な流派です。
陰ヨガ | アイアンガーヨガ | リストラティブヨガ | アシュタンガヨガ |
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難易度 ★★☆ | 難易度 ★★☆ | 難易度 ★☆☆ | 難易度 ★★★ |
一つのポーズを3分〜5分長くホールドする。筋肉をリラックスして行うため筋力に自信のない方でも取り組みやすい。関節周りの柔軟性を高める。 | プロップスを活用することでポーズの正しいアライメントを重視するのが特徴です。体の硬い人でもポーズに無理なくアプローチすることが可能です。 | 体をたくさんのプロップに委ねて積極的にリラクゼーションを促すヨガ。疲れた身体と心を回復させる究極のヒーリングヨガ。 | 呼吸に合わせてダイナミックに動いていく古典的な流派。同じシークエンスを繰り返し練習するのが特徴的。アクティブに動きたい人におすすめ。 |